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2018.04.01(日)
院長コラム9 抜歯?非抜歯?

成人の矯正治療では、歯を抜いて治療する場合と歯を抜かないで治療する場合があります。

すべての場合で歯を抜かないで治療できればいいのですが、そうもいかない場合も多々あります。抜歯して治療することに抵抗感を持つ方も多いようですが、何故抜歯が必要になるのかいうことまで理解されている方は少ないのではないでしょうか。

今回は、歯を抜いて治療する場合の理由について説明しようと思います。

 

 

成人の患者さんの治療方針を決定するにあたって、大きく関与してくるのが上あごと下あごの位置関係、前歯の位置、奥歯のかみあわせ、口元の突出感、そしてでこぼこの量です。

 

 

上あごと下あごの位置や奥歯のかみあわせのずれが小さく、でこぼこの量も少なく、前歯をさげる量も少ないもしくは下げる必要がない場合では、歯列の横方向への拡大や奥歯の後方への移動によって改善することができます。

しかし、あごの位置やかみあわせのずれが大きい場合やでこぼこの量が多い場合、また前歯を後ろに下げる量が大きい場合には、それらを改善するために、抜歯をして歯を移動させるためのスペースを作る必要があります。

 

 

抜歯が必要と考えられるケース

 

1:歯とあごの大きさの不調和が大きい

歯が大きい、あごが小さいなどの問題がある場合、その不調和が原因ででこぼこ量が多くなったり、前歯が前方向に出るといった症状が生じます。この不調和が小さい場合、ある程度は拡大などすることによって改善できますが、不調和が大きい場合では限界があるため、抜歯をして不調和を改善します。もし不調和が大きい場合に非抜歯で治療した場合、前歯が前方へ突出してきたり、その突出によって唇が閉じにくいといった機能面での問題を引き起こすことがあります。

 

2:上あごと下あごの前後的位置や奥歯のかみあわせのずれが大きい

あごの位置のずれや奥歯のかみ合わせのずれがあり、外科矯正が必要と判断される場合以外では、矯正治療単独でずれやかみあわせを改善するために抜歯をして、歯を移動させるためのスペースを作ることが必要となります。

 

3:口元の突出感(横顔)

口元の突出感が強く、口が閉じずらいといった状態(口唇閉鎖不全)がある場合、審美的、機能的な改善が必要となります。口唇閉鎖不全は、お口のなかが乾燥するため、虫歯や歯周病のリスクを増加させます。

抜歯によってできたスペースを利用して前歯の位置を大きく後退させることで、審美的、機能的な改善が可能となります。

 

患者さんそれぞれで不正咬合の症状は異なりますが、抜歯か非抜歯かについては以上のことがらを総合的に判断し、患者さんには抜歯が必要な場合にはその理由についても十分に説明を行い、治療方法を決定しているということをご理解いただけたらと思います。

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