お子さまの歯並びが気になり始めたとき、「インビザライン・ファースト」という選択肢を耳にする方も多いのではないでしょうか?
透明なマウスピースで目立たず、取り外しもできる矯正方法ですが、誰にでも適応できるわけではありません。
今回は「インビザライン・ファーストを始めるための適応条件」について、わかりやすく解説します。
■インビザライン・ファーストってどんな治療?
・従来のインビザラインと異なり、成長途中の子ども専用に設計されたマウスピース矯正治療。
・主に乳歯と永久歯が混在する6〜11歳前後の「混合歯列期」に適応。
・透明で目立ちにくく、着脱が可能(食後や歯磨き時に取り外す)。
・従来のワイヤーを使わず、透明なマウスピースを使って歯並びを整えながら、将来の歯のスペースづくりや顎の成長誘導も行います。

■ 適応条件(始められるためのチェックポイント)
インビザライン・ファーストを始めるには、以下の条件を満たしている必要があります。
1. 混合歯列期であること
- おおよそ 6歳〜11歳前後
- 乳歯と永久歯が混ざっている時期(すべての乳歯が抜けていない)
2. 第一大臼歯が萌出済みであること
- 上下いずれかの奥歯(6歳臼歯)が1本以上、完全に生えている状態
3. 前歯が2本以上萌出していること
- 上下いずれも、中央の前歯が2/3以上見えていることが必要
4. 上下顎に乳歯または未萌出永久歯が2本以上存在すること
- これはまだ生え変わりの途中であることを示し、成長誘導が可能であることを意味
■ 適応が難しいケース
- 大人の歯がすべて生えそろっている(永久歯列)
- マウスピースの装着時間を守るのが難しい場合(自己管理が不十分な場合)
- 重度の骨格性・歯列不正(大きな受け口や出っ歯、顎のズレなど)には不向き
- 治療期間の制限(最大1年半):それ以上に長期的な矯正が必要な場合、別の方法と連携することが多い
- 乳歯がぐらつく時期には、マウスピースが合わなくなることもあり、作り替えが必要になるケースがある
■治療の流れ
- 初回カウンセリング&歯型スキャン
- 検査と診断、治療計画(シミュレーション)提示
- マウスピース作製・装着スタート(1~2週間ごとに交換)
- 経過観察(約6~8週間おき):歯並びチェック+必要あればIPRなど併用
- 終了後の保定管理:成長に応じたフォロー

■まずはカウンセリング
インビザライン・ファーストが適応かどうかは、お口の中の状態と成長段階をしっかり診断することが大切です。
ユアサ矯正歯科では、iTeroによるスキャンと丁寧な診断で、最適な治療時期をご提案しています。
「うちの子は始められる?」「どんな治療が合っている?」と気になったら、お気軽にご相談ください。