近年、新しい矯正治療の方法としてマウスピース矯正が紹介され、普及してきています。
マウスピース矯正について初めて知ったのは、僕が大学院生の時でした。
ハワイでの学会にてマウスピース矯正について紹介がされていました。その当時はまだ日本への導入前の段階であり、矯正歯科医の間でもその効果には懐疑的でした。
ところが10年以上経過して今や従来の矯正治療と同じくらいのシェアを広げてきています。
マウスピース矯正のなかでもインビザラインシステムが先駆け的な存在です。
インビザラインシステムは多くのデータをもち長年にわたり研究と開発をしています。
ではインビザラインシステムによる治療はどのようになされているのでしょうか。
インビザラインシステムではより効果的な歯の移動を行えるように、マウスピース(アライナー)の素材、力のかけ方、治療の進め方の組み合わせによって、それを達成しようとしています。
アライナーの素材は独自に開発したSmartTrack®素材というものによって形成されています。
この素材の特徴は高い弾性をもっていて正確にフィットし、取り外しもしやすくなっています。見た目も透明感があり審美的にも優れています。
この素材の高い弾性は歯の移動にも効果的な持続的に弱い力を与えることができます。
力のかけ方においては、歯の表面をアライナーで覆い、歯冠と歯根の力のかかり方を最適になるようにコントロールしています。歯の表面にはアタッチメントというものを装着することで、力のかけ方をさらに細かくコントロール、またマウスピース矯正の苦手な方向の移動様式も克服してきています。
治療の進め方は、蓄積されたデータから、歯の移動と各ステージのアライナー形状、力のかけ方を最適化することによって決定しています。
インビザラインシステムでは
3つの重要な要素
SmartTrack®素材という独自の素材によって予測実現性を高め、装着感を改善し、持続的な弱い力を提供する。
SmartForce®機能による歯根と歯冠の両方を最適なコントロールにより、複雑な症例にも対応可能
SmartStageテクノロジーとは、高度なアルゴリズムで歯の移動の最適な進め方、アライナー形状を決定。
これらの要素を組み合わせることによってより良い治療結果を生み出すことにつなげています。
しかしながら、インビザラインシステムのみだけではなく、ここに矯正歯科による知識が加わることも非常に重要です。これらインビザラインシステムの高い性能と矯正歯科医の正しい診断、治療方針が、より良い治療結果を導き出すと考えます。
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監修者:湯浅 壽大
歯科医師・歯学博士(D.D.S., Ph.D.)
日本矯正歯科学会認定医|北海道矯正歯科学会・日本舌側矯正歯科学会 会員
2002年に北海道医療大学歯学部を卒業後、同大学大学院歯学研究科で専門性を深める。
2013年に開業して以来、矯正治療を専門に、噛み合わせや見た目の調和を重視した歯科治療を提供。
学会や勉強会に積極的に参加し、最新の矯正技術も取り入れて治療にあたっています。
詳しいプロフィールはこちらhttps://yuasa-orthodontics.com/about