こんにちは、ユアサ矯正歯科です。
矯正治療中、患者さんに「顎間ゴム(がっかんゴム)を使ってくださいね」とお話しすることがあります。
この「顎間ゴム」、小さな輪ゴムのような見た目ですが、実は歯並びや噛み合わせを整えるのにとても大切な役割を担っています。
今回は、矯正治療における顎間ゴムの役割や使い方、その大切さについてわかりやすくご紹介します。

■ 顎間ゴムとは?
顎間ゴムとは、上下の矯正装置(ブラケットなど)に引っかけて使う、小さな輪ゴムのことです。
主に上下の顎のバランスや噛み合わせを整えるために使います。
患者さんご自身で、食後や就寝前などにゴムを付け外ししていただきます。

■ どんな目的で使うの?
顎間ゴムは、以下のような場合に使われます:
・出っ歯や受け口など、上下の前後的なズレを整える
・左右の噛み合わせのバランスを整える
・歯並びの最終調整(仕上げ)に使うことも(かみ合わせの微調整)
つまり、歯を“横”や“前後”に引っぱる力を与えることで、理想的なかみ合わせをつくるのです。ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、顎間ゴムが必要になるケースは少なくありません。

■ 毎日きちんと使うことが大切!
顎間ゴムは、使う時間が長ければ長いほど効果が出やすくなります。
目安は1日20時間以上。(場合により使用時間を短くする場合もあります)
「ちょっと面倒だから今日はいいか…」と1日の使用をサボってしまうと、思ったように歯が動かなかったり、治療が長引いたりする原因になります。
■ よくあるご質問
Q:痛みはありますか?
A:初めの数日は引っ張られるような違和感や軽い痛みを感じることがありますが、通常は数日で慣れます。
Q:食事のときはどうすればいい?
A:基本的に食事のときは外してOKです。食後に新しいゴムを付けましょう。
Q:ゴムを忘れた場合は?
A:気づいた時点ですぐに装着しましょう。ただし自己判断で量を増やすのは×です。必ず指示に従ってください。
■ 顎間ゴムで治療をスムーズに!
顎間ゴムは、小さくても治療の仕上がりを大きく左右するアイテムです。
面倒に感じることもあるかもしれませんが、毎日続けることが、美しい歯並びと正しい噛み合わせへの近道になります。目立たず小さな存在ですが、毎日の積み重ねが非常に大切です。
もし装着方法がわからない、痛みが強い、ゴムが切れやすい…などお困りのことがあれば、いつでもご相談ください。