近年、目立たない矯正治療としてマウスピース型矯正装置の人気が高まっています。
歯並びのコンプレックスを解消したいけれど、「目立つ装置は避けたい」「痛みが不安」「治療期間は短い方がいい」そんなお悩みを持つかたに、最新のデジタル技術を活用した「シュアスマイル(SureSmile)」という選択肢があります。
快適さと精度を両立させた注目の矯正システムですので、魅力や特徴を分かりやすくご紹介します!

シュアスマイルって、どんな矯正?
シュアスマイルは、世界的な歯科医療機器メーカーであるデンツプライシロナ社が提供する透明なマウスピース型矯正装置です。従来のワイヤー矯正とは異なり、デジタル技術を駆使して一人ひとりの歯並びに合わせたオーダーメイドのマウスピースを製作し、段階的に歯を動かしていきます。
インビザラインと並び、透明で目立たないマウスピース矯正として注目されています。

3つの特徴
1. 精密な治療計画
シュアスマイルの最大の強みは、その高いデジタル技術にあります。
- 3Dイメージング: 口腔内スキャナーで歯型をスキャンし、歯だけでなく歯根や顎の骨まで含めた3Dデータを取得します。これにより、より安全で効果的な歯の移動を実現します。
- AIによる治療計画: 取得した3Dデータをもとに、AIが最適な歯の動きを設計します。治療開始前に、治療後の歯並びのシミュレーションを立体的に確認可能です。
- ロボットによる高精度なワイヤー製作: シュアスマイルは現在はマウスピース矯正が主流ですが、必要に応じてワイヤー矯正と組み合わせる技術も持ち合わせています。その際も、ロボットがワイヤーを製作することで、手作業では難しい高い精度を実現します。
2. 目立たない!快適なマウスピース
シュアスマイルのマウスピースは、透明で非常に薄いプラスチック製です。装着していてもほとんど目立たないため、お仕事やプライベートで人前に出る機会が多い方でも、周りに気づかれずに矯正治療を進めることができます。
また、取り外しが可能なので、食事や歯磨きの際に装置を気にすることなく、普段通りに行えるのも大きなメリットです。衛生的で、虫歯や歯周病のリスクも軽減できます。
3. 痛みが少なく、通院回数も比較的少ない
シュアスマイルは、弱い力で少しずつ歯を動かしていくため、従来のワイヤー矯正に比べて痛みや違和感が少ないと言われています。
また、ご自身でマウスピースを交換しながら治療を進められるため、通院回数も1ヶ月半〜2ヶ月に1回程度と、ワイヤー矯正に比べて少なめです。
■ こんな方におすすめ
- ワイヤー矯正に抵抗がある方
- 周囲に気づかれずに矯正したい方
- デジタル技術でしっかりと計画された治療を受けたい方
- 部分矯正(前歯のズレなど)を希望している方
シュアスマイルの注意点
良いことばかりのように思えるシュアスマイルですが、いくつか注意点もあります。
- 自己管理が重要: マウスピースは1日20時間以上の装着が推奨されています。装着時間を守らないと、計画通りに歯が動かず、治療期間が延びたり、最終的な仕上がりに影響が出たりする可能性があります。
- 適応できない症例もある: 重度の歯並びの乱れや骨格に問題がある場合など、シュアスマイルだけでは治療が難しいケースもあります。まずはご自身の症状が適応可能か確認することが重要です。
【どっちがいいの?】シュアスマイルとインビザラインの違いとは?
マウスピース型矯正装置といえば、インビザラインが有名です。
どちらも透明で目立たない矯正方法ですが、設計方法や治療のアプローチに違いがあります。「シュアスマイルとインビザラインの違い」についても、わかりやすくご紹介します。
■ どちらも共通するメリット
まず、両者に共通する点は以下の通りです。
- 透明なマウスピースで目立たない
- 取り外しができ、食事や歯磨きがしやすい
- 痛みが比較的少なく、違和感が少ない
- 金属アレルギーの心配がない
■ シュアスマイルとインビザラインの主な違い
比較項目 | シュアスマイル(SureSmile) | インビザライン(Invisalign) |
開発元 | アメリカのDentsply Sirona社 | アメリカのAlign Technology社 |
設計方式 | 歯科医師が3Dソフトを使い、独自に細かく治療計画を立てる | インビザライン社の専用ソフトとアルゴリズムで設計 |
柔軟性・カスタマイズ | 柔軟な設計が可能(細かな調整がしやすい) | 設計は本社側で行い、修正には再提出が必要 |
納期 | 比較的短納期(国内生産または迅速な対応) | 海外(米国)で製作されるため、やや時間がかかることも |
費用 | ややリーズナブルな傾向 | ケースにより変動するが、比較的高額になることも |
マウスピースの厚み・装着感 | やや薄めでフィット感が高い | やや硬めで耐久性が高い |
■ どちらを選ぶべき?
シュアスマイルは以下のような方におすすめです:
- 自分に合ったオーダーメイド性を重視したい方
- より短期間で治療を進めたい方
- 部分矯正をご希望の方
- コストを抑えつつ、しっかり治療をしたい方
インビザラインは以下のような方に適しています:
- 世界的に有名なブランドで安心感を求める方
- 長期間の全体矯正を希望する方
- マウスピース矯正に関する情報を多く調べたい方(情報が豊富)
【Q&A】シュアスマイル(SureSmile)
Q1. シュアスマイルってどんな矯正装置ですか?
A.
シュアスマイルは、アメリカのDentsply Sirona社が開発した透明なマウスピース型の矯正装置です。
3DスキャナーやAI技術を活用して治療計画を立てるため、精密でスムーズな歯の移動が可能です。
Q2. インビザラインとの違いは?
A.
どちらも透明なマウスピースですが、主な違いは以下の通りです:
- 治療計画の自由度:
シュアスマイルは歯科医師が独自に設計できるため、細かい調整や部分矯正に向いています。 - 製作のスピード:
シュアスマイルは比較的短納期で、治療開始までの時間が短い傾向があります。 - 費用:
症例にもよりますが、シュアスマイルの方が費用を抑えられるケースもあります。
Q3. 装着中は目立ちますか?
A.
ほとんど目立ちません。
透明で薄い素材のため、装着中に会話をしても気づかれにくいのが大きなメリットです。
Q4. 痛みはありますか?
A.
新しいマウスピースに交換した直後は多少の締めつけ感がありますが、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないと言われています。
素材もなめらかで、口の中に当たる違和感も少なめです。
Q5. 通院頻度はどのくらいですか?
A.
通常は1〜2ヶ月に1回程度の通院でOKです。
ただし、治療の進み具合によっては調整が必要な場合もあります。
Q6. 誰でもシュアスマイルで治療できますか?
A.
すべての症例に適しているわけではありません。
歯並びの状態やご希望によっては、ワイヤー矯正やインビザラインの方が適している場合もあります。
まずはカウンセリングでご相談ください。
Q7. ユアサ矯正歯科では相談できますか?
A.
はい、当院ではシュアスマイルとインビザラインの両方に対応しています。
患者さまのお口の状態やご希望をふまえて、最適な方法をご提案いたします。
■治療の流れ
1: 患者記録の収集 初診時に写真撮影とデジタル印象採得を行います。歯科用X線データ(パノラマ、セファロ等)をアップロードし、より包括的な診断にも活用する場合もあります。

2: 処方書の提出 詳細な治療設定を明記。
3: 治療計画の承認または修正 SureSmile デジタルラボに提出されたすべての治療計画の最終的な品質検査

4: アライナーの製造 医師が治療計画を承認すると、 症例ごとのSureSmile アライナーがカスタム製造されます。
5: 治療開始 患者キット、SureSmile VProおよび SureSmile アライナーがご施設に届き、患者さんの治療が始まります。
6: 治療終了 治療が終了したら、リテーナーへ移行します。患者さんが時間と費用を投資した 新しい笑顔を適正に保つために不可欠です。
■ ユアサ矯正歯科でも導入しています
当院でもシュアスマイルとインビザラインの両方を導入しており、患者様のご希望や歯並びに応じて最適な治療法をご提案しています。
治療前には精密な検査・シミュレーションを行い、ご自身の歯並びがどう変化するかを事前に確認することができます。
どちらの装置がより効果的かは、患者様のお口の状態によって異なります。
■ まとめ
シュアスマイルは、「見た目」「快適さ」「精度」の三拍子そろった新しい矯正治療です。
従来のマウスピース矯正と比較しても、よりスピーディーで合理的な治療が可能になるケースもあります。当院でもシュアスマイルを導入しており、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画を立てています。
治療前には精密な検査・シミュレーションを行い、ご自身の歯並びがどう変化するかを事前に確認することができます。
マウスピース矯正をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
初回カウンセリングでは、現在の歯並びやご希望を丁寧にお伺いし、最適な治療方法をご提案いたします。
📞011-855-4182
📍相談予約 https://ssl.haisha-yoyaku.jp/x0836927/login/serviceAppoint/index?SITE_CODE=hp
監修者:湯浅 壽大
歯科医師・歯学博士(D.D.S., Ph.D.)
日本矯正歯科学会認定医|北海道矯正歯科学会・日本舌側矯正歯科学会 会員
2002年に北海道医療大学歯学部を卒業後、同大学大学院歯学研究科で専門性を深める。
2013年に開業して以来、矯正治療を中心に、噛み合わせや見た目の調和を重視した歯科治療を提供。
学会や勉強会に積極的に参加し、最新の矯正技術を取り入れて治療にあたっています。
詳しいプロフィールはこちらhttps://yuasa-orthodontics.com/about