近年、矯正治療はデジタル技術の進化により大きく変化しています。その中でも注目されているのが、**カスタムメイド型ワイヤー矯正システム「インシグニア(Insignia)」**です。インシグニアは、患者さま一人ひとりの歯の形、噛み合わせ、歯列の特徴をデジタル上で細かく分析し、最終的に目指す理想の歯並びに合わせて、ブラケットとワイヤーをすべて患者さま専用に設計・製作する点が大きな特徴です。

従来のマルチブラケット装置では、既製のブラケットを用いてワイヤーを調整しながら歯を動かしていきます。しかし、歯や骨格の形は人によって大きく異なるため、どうしても治療途中に微調整が必要になり、調整のステップが増えてしまうことがありました。これに対しインシグニアでは、治療開始前に3Dデジタルシミュレーションを行い、治療のゴールを明確に設定してから逆算して装置を設計するため、より精密で効率の良い治療が可能になります。
ブラケット、ワイヤー、歯の動かし方まで、すべてが患者さまの理想の歯並びに合わせて設計されるため、歯の動きが正確になり、治療期間の短縮や仕上がりの質の向上が期待できる点も大きな魅力です。特に、噛み合わせの精密さを高く求めたい方、美しさにこだわった仕上がりを希望される方に適したシステムといえます。

また、インシグニアは表側矯正はもちろん、透明度の高い審美ブラケットにも対応しているため、見た目にも配慮した治療が可能です。治療前にデジタル上で最終的な歯並びを確認できるため、「どのように仕上がるのかイメージしづらい」という不安を軽減し、患者さまにとって大きな安心感につながります。
インシグニアの大きなメリット
① 仕上がりの精度が高い(オーダーメイド矯正)
インシグニア最大の特長は、装置そのものが完全なオーダーメイドであることです。治療前の精密な3Dシミュレーションによって“理想の完成形”を設定し、そのゴールに合わせてブラケットとワイヤーを一つひとつ製作します。歯の動く方向がブレにくいため、仕上がりの精度が非常に高い点が大きなメリットです。

② 治療が効率的で、期間短縮にもつながりやすい
既製の装置では微妙な誤差を調整するためのステップが多く発生しますが、インシグニアは最初から適切な方向へ歯が動くよう設計されているため、治療の進行がスムーズです。症例によっては、結果的に治療期間が短くなるケースもあります。
③ 事前に“完成イメージ”を確認できる安心感
治療開始前に3D上で最終的な歯並びを確認できるため、
「治療後のイメージがわからなくて不安…」という心配が大きく軽減されます。
イメージが事前にわかることで、治療への納得度やモチベーションも高まりやすいです。

④ 噛み合わせの精密さを追求できる
インシグニアは歯の角度や位置だけでなく、上下の噛み合わせを細かくコントロールできるシステムです。見た目の美しさだけでなく、噛み合わせの安定性や将来的な歯の健康を重視したい方にとって大きなメリットとなります。
⑤ 審美ブラケットにも対応し、見た目にも配慮
透明ブラケットにも対応しているため、オーダーメイド矯正でありながら目立ちにくい矯正治療が可能です。「ワイヤー矯正の精度は欲しいけれど、見た目はできるだけ自然にしたい」という方にも適しています。
まとめ:次世代の“精密ワイヤー矯正”という選択肢
デジタル技術を活用したオーダーメイド矯正であるインシグニアは、ワイヤー矯正の強みとデジタルシミュレーションの精度を組み合わせた“次世代型ワイヤー矯正”ともいえるシステムです。仕上がりの美しさ、噛み合わせの精密さ、治療効率の高さを重視したい方に特に適した治療法です。
ユアサ矯正歯科でも導入可能な治療システムの一つとして、患者さまの症例に合わせてご提案が可能です。興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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監修者:湯浅 壽大
歯科医師・歯学博士(D.D.S., Ph.D.)
日本矯正歯科学会認定医|北海道矯正歯科学会・日本舌側矯正歯科学会 会員
2002年に北海道医療大学歯学部を卒業後、同大学大学院歯学研究科で専門性を深める。
2013年に開業して以来、矯正治療を中心に、噛み合わせや見た目の調和を重視した歯科治療を提供。
学会や勉強会に積極的に参加し、最新の矯正技術を取り入れて治療にあたっています。
詳しいプロフィールはこちらhttps://yuasa-orthodontics.com/about
