院長コラム

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5.矯正相談(矯正カウンセリング)について

こんにちは。ユアサ矯正歯科、院長の湯浅です。

今回は矯正相談について書いていこうと思います。

以前に日本矯正歯科学会が主催する矯正相談会に相談員として参加した際、ひとりのお子さんのお母さんから「ずっといきたいと思っていたのだけれど、矯正相談って、なんか敷居が高く感じて躊躇していました。」とのお話がありました。矯正相談については、敷居を高く感じているかたもまだ多くいらっしゃるみたいです。

特定の矯正歯科医院に予約をとって、矯正相談を受けに行くというのは、確かにまだ躊躇してしまうなにかがあるのかもしれません。

そういった話を聞いて、矯正相談についてもっと気軽にうけてもらえるようにしていったほうが良いな、と強く思わされました。

まず、矯正相談とは何を行う場なのでしょうか?

それは簡単に言うと、歯ならびやかみ合わせについての悩み、疑問などについて患者さんのお話しを聞いて、それにお答えする場です。そして矯正相談で具体的になにを行うのか?といったことがホームページなどにも記載がありますが、しっかりと内容が伝わっていないかもしれません。ですので矯正相談での流れと内容についてもう少し詳しく説明していこうと思います。

 

1:矯正相談の予約

お電話で「矯正相談をうけたい」といっていただき、希望の日程や時間を指定していただきます。ポータルサイトからのネット予約も行うことができます。

 

2:来院

 

3:アンケート記入

矯正相談で来院していただいた際には、まずアンケートに記入していただきます。

このアンケートは患者さんの悩み、希望を汲み取るものなので非常に重要になります。またご家族の歯ならびに関する情報やその他の記載事項も参考にさせてもらっています。

 

4:問診

アンケートに目を通した後に、実際にお話しして、もう少し詳しく現在の状態や、それによる悩みなどを確認します。

 

5:口腔内のスキャニング

現在の歯並びを3Dスキャナーを用いてスキャニングします。約5~10分ほどでスキャニングからデータ構築までが完了します。ご自分の歯並びを画面上で確認することが可能になります。

 

5:口腔内診査と状態の説明

問診、スキャン後にお口の中やあごの形などを再度拝見し、ご本人または親御さんと一緒に確認しながら、スキャン画像も交えて現在の状態をしっかりと把握させてもらいます。それらを踏まえたうえで現在の状態と問題点、今後の変化、治療の必要性、使用すると思われる矯正装置、治療の時期、治療期間などについて矯正医の立場からからお話ししていきます。

 

6:不正咬合と矯正治療についての説明

口腔内診査の後に治療が必要と判断した場合、不正咬合の種類や問題点、矯正治療がどういったことをどのような目的で行うのかということ、また治療例、治療に用いる装置、治療を開始するまでの流れなど、スライドを見ていただきながら説明していきます。

 

7:料金についての説明

最後に実際に矯正治療を行う場合にかかる費用について、患者さんのケースに合わせて説明していきます。またお支払い方法についても説明します(クレジットカードやデンタルローンについて)

 

ここまでが矯正相談の流れと内容になります。時間にして約30分から60分ぐらいです。

この一連の流れを患者さんと対話形式で進めていくこととなります。

 

矯正相談にてお話ししたあとは、矯正治療を始めるかどうかは患者さん自身の判断となります。治療を開始する場合は次のステップに進むことになりますので、当日、または次回の予約にて精密検査を受けていただき、精密検査の結果に基づいて治療計画を立てていくといった流れになります。

 

今回は矯正相談の内容と流れについて説明しましたが、

少し理解を深めていただけたでしょうか?

矯正歯科医は歯ならび、かみ合わせに関しては専門家ですので、少しでも悩みなどがあるなら、矯正相談をもっと有効に活用してもらえたらと思います。矯正治療をうけることとはまた別の話ですので、専門家の視点からみた自分の歯ならびの状態、問題点を把握することだけでも意味があると思いますよ!

ユアサ矯正歯科

湯浅壽大 https://yuasa-orthodontics.com/clinic.html